手荒れがおきやすい職業・手荒れがひどくて治りにくい

家庭園芸での手荒れ

農業機械の発達と共に、
農業を営む方の手荒れは減少しています。

 

ですが、今でも直接土に手を触れる機会の多い農家の方は、
土に水分を奪われ、荒れています。

 

農薬の中でも、殺虫剤についてみてみると、
人や動物の体内に蓄積される有機塩素剤BHCやDDTは、
全面使用禁止になっています。

 

ですが、パラチオンのように製造中止になっただけで、
しばらく使われていたというようなものもあります。
その中でも、殺菌剤・除草剤として使われていた
ペンタクロルフェノール(PCP)は、
皮膚に対して強い刺激があり、昭和26年には死亡事故が発生する等しています。

 

たとえば、このペンタクロルフェノール(PCP)は、
使い出してから2〜3ヶ月で座瘡様皮膚(軟毛の毛穴に一致して
丘疹が現れ、膿疱を伴う皮疹)が出現して化膿し、
黒色斑点状になります。
また、黒皮症にもなり、臨床的には白血球の現象や
血圧の降下によって死亡することもあり、経皮毒性も大きく
経口によって体内に取り入れなくても皮膚からの吸収によって
体内に大きな影響を及ぼします。

 

また、みかん果樹の害虫駆除に使われるようになった
有機塩素系の殺菌剤ダイホルダンも、
直接的な皮膚粘膜刺激作用があり、発赤、膿脹、小丘疹などの
症状が現れます。

 

少しだけ有毒な農薬について紹介してみましたが、
これは、使われてきた農薬の極一部にしか過ぎず、
人体に影響を及ぼす農薬は、まだまだ沢山あります。

 

家庭園芸で使用する農薬は、
濃度が低いなど、「安心」というイメージがありますが、
決して安全ではなく、安心なものではないはずです。

 

ですから、使用する際は、ゴム手袋をしたり、
濃度を更に低くする等して使用することが必要ですし、
使用後の保管を安全にすること、
使用後の手洗いはなるべく早くしっかり行うことなどが必要です。

 

手や顔について場合は、すぐに洗い流すなど、
農薬は、危機感を持って使用すべきです。

 

また、恐ろしいのは農薬だけでなく、
自然界に存在する菌にも注意が必要です。

 

たとえば、朽木、丸太、樹皮、土塊などについている
黒色真菌類には注意しなければなりません。
この黒色真菌の中の数種類の菌が、皮膚や内臓、粘膜などに
病変を起こすということがわかっています。

 

症状は、はじめは滲出液(滲出液:炎症のとき、血管壁から
血管外ににじみ出る血清・血漿成分)を伴う潰瘍か、
数ヶ月間持続する丘疹や膿疱ができ、後に潰瘍化し、
そのうちに隆起し、暗い紫紅色となります。
また、真皮の部分で発病すれば、
微小膿瘍や肉芽腫が混在することが多いといわれています。

 

この病変は、皮膚にのみとどまっていれば、
薬物療法や切開によって解決することができます。

 

ですが、内臓にまで及べば致命的になることが多くあります。

 

更に困ったことに、このような病変が皮膚に起こっても、
本人に自覚症状が無く、どんどん悪化してしまうケースが多いです。

 

家庭園芸を行っていて、農薬を使っているのであれば、
日ごろから使用の際には十分に注意すること、
体の変化にも敏感に気を配ることが必要です。