手荒れがおきやすい職業・手荒れがひどくて治りにくい

漁師さんの手荒れ

海の男、漁師さんの手もひどく荒れていることが多いです。

 

漁師さんの手荒れの原因は、
冷たい海水の中での作業だとイメージしてしまいがちですが、
海水は皮膚にとっては益になるもので、
害になるものではありません。

 

それではなぜ、漁師さんの手は荒れてしまうのでしょうか。

 

それは、魚網や釣り糸などとの摩擦による
物理的刺激が大きな原因になっているようです。

 

また、栽培漁業の飼料に混合される抗生物質や、
魚網に海藻などが付着するのを防ぐために塗る
魚網防藻剤TBTO(トリプチルチンオキサイド)などの
化学物質も、手荒れの原因になっていると考えられます。

 

特に魚網防藻剤TBTO(トリプチルチンオキサイド)は、
有機スズ化合物です。

 

神経毒性が強いもので、魚体に対しても浸透性を示しています。
背骨が曲がったり海を汚染するなどしますし、
ヒトの皮膚に付着すると薬傷を起こすこともわかってます。

 

ですから、取扱いをする場合は、
有機ガス用防毒マスクや送気マスクをつけて、
手袋もつけるなどの防護措置を講じなければなりません。

 

また、魚網防藻剤TBTO(トリプチルチンオキサイド)には、
神経を狂わせるような毒性が強く、
人体に摂取されればさまざまな障害を誘発します。

 

よって、TBTO公害としてマスコミに取り上げられ、
使用を中止させる運動が起こりました。

 

さらに、はまち用の抗生物質は、
人体に摂取されると最悪の場合アレルギーショックを起こし、
死亡を招くことがあります。

 

このように、人体にとって恐ろしいものが使われてきたわけですが、
現在は、色々な研究が進み、害の少ないものを使用したり、
こういったものはなるべく使用しないという方向になっています。

 

しかし、現在使われているもののすべてが、
100%安全で安心なものであるとは、決していうことはできないでしょう。

 

いずれにしても、漁師さんの手荒れは、
過酷な条件下で発生するものと見て間違いはありません。

 

赤銅色に焼けた肌は、見た目はとても健康的ですが、
物理的刺激や化学的刺激の傷が刻まれているということもあります。

 

私たちが口にする魚が汚染されることを防ぐことも必要ですし、
漁師さんたちの健康を守るためにも、
せめて化学物質による障害だけは除去するべきです。