手荒れがおきやすい職業・手荒れがひどくて治りにくい

看護師の手荒れ

昔から看護師の手荒れは問題になっています。

 

医薬品のペニシリン、クロルプロマジン、塩酸プロカイン、
ビタミンなどを製造する従業員、
それらの薬剤を取り扱う薬剤師、看護師などには、
職業性の皮膚障害が発生することは少なくありません。

 

ペニシリン

 

1929年(昭和4年)に、ペニシリンは、
フレミングによって発見されました。

 

フレミングは、ブドウ球菌の研究をしていて、
ブドウ球菌の培養基に繁殖したアオカビの周辺では、
ブドウ球菌の増加が止まっていることに着目し、
そのカビから抗菌物質を抽出し、
ペニシリンと名づけたのです。

 

このペニシリンは、肺炎や敗血症、淋病、化膿性疾患に
著しい効果を発揮しました。

 

ですが、抗生物質の中のアレルギー反応の70〜90%を、
このペニシリンが占めています。

 

そして、ペニシリンのアレルギーには、
接触性皮膚炎、湿疹型発疹、瘡痒(そうよう)、
紅斑(こうはん)、水泡、膿疱、細胞壊死、蕁麻疹などがあります。

 

スルファニルアミド、ストレプトマイシンにも
同じような傾向が見られます。

 

クロルプロマジン

 

クロルプロマジンは、とても強力な
精神安定剤です。

 

ビタミン

 

ビタミンB群の中のニコチン酸でも
皮膚障害が起こります。

 

接触すると、顔などの皮膚が
赤く紅潮することがあります。

 

アルキルポリアミノエチルグリシン

 

アルキルポリアミノエチルグリシンは、
殺菌消毒剤ですが、皮膚や粘膜に刺激作用があります。

 

 

このような医薬品を直接取り扱う看護師さんの中では、
皮膚科の看護師の手荒れが最も酷いといわれています。

 

薬剤師は、問屋から送られてくる医薬品を調合するとき、
自ら直接調合しなくても良くなっています。

 

ですから、薬剤師の手荒れは、
以前に比べるとかなり少なくなっています。

 

調合する医薬品分類は、
小分けした袋詰めになっているため、
直接医薬品に触れなくて済むようになったためです。

 

しかし、皮膚科の看護師の手荒れは急増しています。

 

なぜなら、皮膚科を訪れる患者さんの中には、
感染症の病原菌を持った人が多数いるからです。

 

看護師は、以下のような病原菌に接触する機会が多いため、
常に手を消毒し、手を洗っています。

 

そのために、いつも手荒れで悩んでいるのです。

 

*真菌性の疾患

 

白癬(はくせん/水虫・たむし・いんきん)

 

癜風(てんぷう/特殊なカビが寄生して起こります)

 

皮膚カンジダ症

 

*ウイルス性の疾患

 

単純性疱湿疹(ヘルペスウイルスによる疾患)

 

疱疹性湿疹

 

*その他

 

連鎖球菌による丹毒(たんどく)

 

連鎖球菌とブドウ球菌による膿痂疹(のうかしん/とびひI)

 

疥癬